WHAT’S AWAJI LAB

淡路ラボは、本気の挑戦に取り組みたい事業者や全国の若者をつなげ、淡路島から地域と若者の可能性を広げるプロジェクトを創出する共創型プラットフォームです。「響き合う地球」をビジョンとし、多種多様な人たちが本気の挑戦に取り組む中で共鳴しあい、一人ではできないことをみんなで成し遂げていく「共創」の実現を目指しています。これまでに、行政、地元企業、金融機関、大学生、社会人など分野問わず様々な人とつながり、共創が生まれています。大阪・関西万博の共創パートナーに兵庫県で初めて登録され、2025年までに「地域と若者が混ざり合い、挑戦する100のプロジェクト」を創出し、世界に発信していきます。

プラットフォーム「淡路ラボ」事業図
淡路ラボ

事業内容

①プラットフォーム運営事業
②プロジェクト創出・支援事業

事業対象

島内外を問わず淡路島で挑戦したい人、応援者、協働者、関係人口等

運営方針&体制

運営方針はティール組織を参考にフラットな階層による「協働による共創」とし、事務局を大正大学地域構想研究所淡路支局と大正大学発地域ベンチャーの株式会社次世代共創企画が共同で担う。

代表者の挨拶

淡路ラボ立上げのきっかけ

きっかけは大正大学が2019年に兵庫県淡路市と包括連携協定を結び、本学の地域創生学部生8名が地域実習先として、40日間派遣され様々な活動を行ったことからでした。経済活動の活性化による地域創生を目指す本学の考えのもと、淡路支局の開設と同時に、社会実装の推進として、大学発ローカルベンチャーを立ち上げることになりました。

そこで、私が2016年より立ち上げ支援を行っておりました本学の地域創生学部の完成年度を2020年3月に迎えることを一区切りとし、大阪に自宅があることも要因となり、私が支局長として赴任すると同時に、大学発ローカルベンチャーを立ち上げました。

新型コロナウィルス発生から

しかし、2020年4月5日に活動を開始したその2日後に、新型コロナウイルス感染対策として全国初の緊急事態宣言が兵庫県にも発令されました。当時は社会全体が想定不能なコロナ対策で不安に覆われた状態で、県外からしかも東京の大学から来て支局開設やローカルベンチャーを立ち上げたことを公に発信できない日々がしばらく続きました。

また、当初予定していたセミナーや公開講座など対面活動など活動そのものが大幅に制限をされていました。そこで私は、活動ができないのであればじっくりと淡路島を体験することに集中しようと思い、淡路島の食、自然、歴史、文化を体験しました。それが結果的に、淡路島のゆったりとした時の流れを感じることや、食材の美味しさに舌鼓を打つことなど、淡路島の良さを体感することにつながりました。

淡路島に来て約五か月後、じっくりと地域のニーズや強み、地域資源、そして私自身の強みやリソースを確認したのち、地域で新規事業などに挑戦したい事業者や企業と、私自身がもともと若者と企業を繋ぐ長期実践型インターンシップをしていたことから、島外の若者、特に学生と繋いで新しい価値を創る未来共創型プラットフォーム「淡路ラボ」の構想が定まりました。

再始動

2020年9月2日に淡路ラボの活動を正式に開始し、これまでに20近いのプロジェクトの創出・支援を行っています(2021年10月時点)。例えば、約1800年前の遺跡が見つかり国の史跡になっている五斗長地区でのプロジェクト。地域ブランド品である玉ねぎの販売数が、主要販売先の飲食店のコロナ休業などで激減する可能性が高まったため、ECサイトを作ってBtoCへの転換をしたいと、淡路ラボに相談がありました。

そこで、ECサイトの運営会社を紹介し、またECサイトの運営やプロモーションののために学生を紹介し、ECサイトでの販売を始めた結果、新玉ねぎが約2週間で500箱を完売するなどのプロジェクトがあります。そのほかには、VRを活用したプロジェクトや、淡路島に二軒しかない造り酒屋のECサイトの販売支援、島の良質な土を使った建材会社の新商品のマーケティングプロジェクトなどがあります。

2021年1月には、「淡路ラボ」が兵庫県で初めて大阪・関西万博の共創パートナーに登録されたこともあり、2025年の大阪・関西万博までに100個のプロジェクトを創出支援することを目指しています。このプラットフォームが地域のイノベーション・エコシステム*の社会実装として、新たな地域創生を実現していきます。一方で、プラットフォームの活動資金の確保、良質なプロジェクトを生み出すコーディネーターの確保などの課題はありますが、すでに関わっているみなさんと、そしてこれから関わっていただけるみなさんと、日本最古の歴史書の古事記にも記載されている国はじまりの淡路島から世界の未来を共に創っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。

山中昌幸
2001.3
アントレプレナーシップ育成型キャリア教育専門のNPO法人JAEを東大阪市で創業
NPO法人JAEの主な実績
1
中小企業の地域の教育貢献に対する持続的な価値づくり(社員研修や組織開発)開発プログラムが経済産業大臣賞受賞
2
政府のキャリア教育普及事業を受託するなど国内のキャリア教育の普及に貢献。特にアントレプレナーシップ育成に強い。(約20年のプログラム開発、メディア紹介30回以上) 文部科学省から表彰
3
西日本最大級の長期実践型インターンシップのコーディネート実績(約15年間で延べ約300社、約800名をコーディネート)
2002.4
長期実践型インターンシップ事業開始
2004.3
チャレンジコミュニティ創成プロジェクト(経済産業省・VEC事業)のモデル事業認定
2005.4
経済産業省地域自律民間活用型キャリア教育事業を大阪商工会議所と共同受託
2006.4
花園大学、神戸学院大学等でキャリア教育の授業開始
2008.4
大阪府委託事業として大阪府内約25校にドリカムプランを実施。
2010.4
梅田に事務所を移転、京都オフィスオープン
2011.3
東日本大震災
2011.11
酉島製作所との協働プログラム(ドリカムスクール)が
キャリア教育アワードで経済産業大臣賞を受賞
2012.10
「キャリア教育優良団体」として文部科学大臣表彰を受賞
2013.3
JAE代表を引継ぎ、フリーランスへ
2013.4
沖縄県若年者定着支援事業コンサルタント就任
大阪を変える100人会議協働設立&初代代表
ミライ企業プロジェクト協働設立&代表
ミライ企業プロジェクトの主な実績
1
志ある中小企業の約20社のコミュニティづくり(一般社団法人ミライ企業協議会)
72時間サバイバルプロジェクト協働設立&代表
2015.9
沖縄・久高島での経営者向けビジョン合宿主宰
2016
大正大学地域構想研究所専任講師就任
大正大学での主な実績
1
地域創生学部の地域実習の事前学修、現地指導、事後学修の企画運営等(一年目東京実習、2~3年目岐阜県中津川市の主担当を担う等)、大学初の地域社会イノベータープログラムの設立・運営等
2020.4
集大成、そして大学発ベンチャーとして第二創業へ